すでに発売されているゲノム編集食品は安全か!?
こんにちは!
しがないサラリーマンのがおっぴです。
世間ではすでにゲノム編集食品が2019年10月1日から発売されていますね!
表示義務がないので、知らず知らずのうちに私たちは口にしていることになります。
そんなゲノム編集食品で1番気になるのは、安全なの!?
ということですね。
今回は、安全性について国の考え方を中心にご紹介いたします。
その後、別の記事にはなりますが、サイエンスの視点ではどうか?ということについて、私なりの考えを紹介いたします。
●ゲノム編集食品とは?
そもそもゲノム編集とはなんでしょうか?
ゲノム編集食品とは、遺伝子の狙ったところに人為的に遺伝子の変異を入れること
ができる技術です。
この「狙ったところに」というのが肝です!
いままでの遺伝子編集や遺伝子組み替えでは、なかなか思った通りに遺伝子の
デザインをすることが困難でした。
2012年に米カリフォルニア大学のジェニファー・ダ ウドナ博士とマックスプランク
研究所のエマニュエル・シャル パンティエ博士のグループが共同開発を行った
CRISPR-Cas9という技術がブレークスルーとなりました。
この技術を使った食品、家畜、魚などがゲノム編集食品です。
●私たちが食べても安全なの??
食べても安全なのか?
私たちの生活で1番気になるのは安全かどうかということです。
結論からいますと、現段階では今までの遺伝子組み換え食品と科学的には
差がないので問題ないとのことです。
参考に、厚生労働省で行われた『ゲノム編集技術を利用して得られた食品等の食品
衛生上の取扱いについて』という資料から引用を行います。
◇現状のゲノム編集技術応用食品は、塩基配列を切断、再結合の際に変異が生じる場合
・塩基置換のための鋳型を併せて用いる場合
・一定の大きさの遺伝子または制御配列を導入する場合
のようにゲノム編集技術における変異の誘導の結果として生じる塩基配列により、3つのタイプに分類することができる。
◇ 議論の中では、ゲノム編集技術応用食品の食品衛生上の取扱いを考える上で特に留 意するべき事項として、以下のようなものが挙げられた。
・1~数塩基の挿入、置換、欠失、及び自然界で起こりうるような遺伝子の欠失は、ゲ ノム編集技術で特異的に起こるものではなく、自然界においても生じている上、従来 から用いられている突然変異を誘発等する育種技術で得られる変化との差異を見極 めることは困難であること。
・ゲノム編集技術における標的部位以外への塩基配列の変異の導入(以下「オフターゲ ット」という。)が発生することを前提とすべき。しかしながら、従来から用いられ ている突然変異を誘発するなどの育種技術においても多くの部位で塩基配列の変異 が発生しており、ゲノム編集技術におけるオフターゲットとの差異を見極めること は困難であること。
・全ゲノム塩基配列におけるオフターゲットを完全に解析することは、精緻なリファ レンスが存在しない生物種が多いこと等により、現状においてこれを実施すること は困難であること。
・スウェーデン・カロリンスカ大学3及びノバルティス社4の研究は、ゲノム編集技術が 発がん性を促進することを示したものではないこと。
・ゲノム編集技術におけるオフターゲット等で、当代においては検知されない読み枠 のズレによる何らかの悪影響が発生する可能性は十分に考慮する必要があるが、従 来の育種技術を用いた場合と同様、品種として確立するための継代、育種過程におけ る選抜育種を経ることで、そうした影響は一般に排除されると考えられること。
引用:
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000435512.pdf
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会新開発食品調査部会
遺伝子組換え食品等調査会報告書(案)
これが、日本国として、ゲノム編集が私たちが食べても問題がないということの根拠です。
●まとめ
まとめると、以下のようになります。
・いままでの育種や自然界の遺伝子突然変異と大差はない。(見分けがつかないから)
・ゲノム編集前後で、ターゲットとなった植物や魚、家畜の全ゲノム情報をリファレンスとすることができないから
・現在、世界でゲノム編集によって発がんなどを促進するなどの報告がない。
ということでした。
国方針としては、上記のような方針を掲げていますが、
気になる方は多いはず。
せめて、表示を行い消費者に選択させる義務があるように私は思います。/
でわでわ〜〜